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​graffiT

映像インスタレーション

unity、Arduino uno、プロジェクター、Tシャツ

神奈川県真鶴町の山奥に存在する未完成廃墟。通称:焼肉要塞

 

建物の階層は一階から地下四階まであり、100点以上のグラフィティーアートが描かれている。

 

70年代のニューヨークの荒廃地区で生まれたグラフィティ文化。

 

住民の数少ない「自己表現」の場が壁などの公共物であり、

 

表現手段として自身の名前や思いをスプレーで吹き付けていたものだった。

 

そして、SNSが普及し表現手段が容易になった時代にも

 

衣服を見に纏うことで、それぞれが「自己表現」している。

 

その二者の持つ「自己表現」という共通点を切り口に

 

以前焼肉要塞に訪れた際の記録を、100枚ほどの白いTシャツで構成された壁に出現させた。

 

白いTシャツが一時的に染まる。

 

流行も時代と共に形を変化させ、グラフィティーアートのように

 

消され、描かれ、塗りつぶされ、絶え間なく更新されていき、積層されたインクは忘れられていく。

 

そして、再び向き合う瞬間には、形や色を変え、ゆるやかに目に映る。

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